2021年05月17日

ルーバ折戸小 製作開始

木造り工程の最初である手押し鉋盤の不具合が直り、今日から製作を開始した。


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posted by かねとく at 23:05| Comment(0) | 作品

手押し鉋盤の修理完了

昨日の日曜日に始動コンデンサを接続箱に戻し、振動対策をかねネジ留めした4mm厚ベニアにタイラップを通し確りと固定した。またベニアも2点で焦げ茶シリコンコークで固定し万全を期した。そして、この大型で重量級(推定25kg以上)モータを元の架台に取る付け、早速試運転をすると起動時に大きな異音と振動が発生したところで作業を終えた。
自宅に戻りネットを色々と調べると、手押し鉋盤のモータと鉋刃回転軸それぞれのプーリの調整方法をしらべたら、参考となるものが有り本日試し上手く動作した。その手順は以下の通り

1.モータを取り付け架台に戻し、鉋刃回転軸プーリとモータ・プーリとが完全に平行であることの指示あり

2.そこで定規を2つのプーリに押し当て、モータ架台の高さ調整ボルトを緩めプーリー同士が出来るだけ平行になるようにボルト調整ヒンジを調整する。(調整点は3点であるが都度プーリーの平行度を合わせる度にこの重いモータを上げ下げしなければならない。

3.プーリー間の平行度を出し、モータ架台の高さ調整ボルトを確りと締め込む。

4.そして、試運転開始で騒音は少しあるが大変安定した回転を続けていることを確認した。

これで、ようやく手押し鉋盤の不具合改善完了

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posted by かねとく at 21:50| Comment(0) | 木工機械

2021年05月15日

12インチ手押し鉋盤を修理

以前から当工房の手押し鉋盤は始動時に異常(すぐに回転数が立ち上がらない)がありだましだまし使い続けてきたが、本日スイッチ投入も動かず直ぐに大元の電力リミッターが落ちた。早速モータ周辺を点検すると過熱臭と物凄い刺激臭が漂っており、モータを架台から取り外し機械の外で配電箱を開けたら、始動用コンデンサが膨張と液漏れを起こしていた。
嗚呼これでルーバ製作に大きな遅延が発生し偉いことになると覚悟した。しかし、嘆いていても仕方ないので、本故障の原因を探った。以下の手順である。
1.始動用コンデンサが膨張破裂して液漏れを起こしている。相当過熱され電線の根本も被覆が溶けている。

2.そこで、単純なコンデンサ不良かと思い、正常なものと交換し始動スイッチをオンにすると回転はするが
当該コンデンサは僅か数秒間の電源投入でも手のひらで触れない状況であった。

3.2.の不具合条件を満たすものは何かを探った。始動用コンデンサは、休止中は常時界磁コイルに遠心スイッチで接続されている。モータの始動と同時に遠心分離動作し始動用コンデンサは界磁コイルから切断される。しかし、モータ後端面にある遠心スイッチは眺めると常時オンの状態で始動後オフになっていないのを見つけた。

3.冷却ファンを取り外し遠心スイッチを良く観察すると正常な位置より、より後端面に大きくずれているのに気づいた。

4.以上で、遠心スイッチ取り付け位置の不具合と判断。冷却ファンを取り外し遠心スイッチを内側に移動取り付け直した。これで電源再投入するとモータは、見事に安定した回転と静粛さを取り戻し、コンデンサ始動モータの独特な始動及び停止前の遠心スイッチが動作する音がハッキリ聞こえるようになった。

5.明日は日曜日であるが、手押し鉋盤の取付架台に付け戻し最終の確認を行う。

以上が故障診断と処置である。もし、似た症状で困っている方がいれば参考にしていただきたい。

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posted by かねとく at 23:05| Comment(0) | 木工機械