2022年07月07日

アクセサリーボックス トレイ外側をカンナ掛け

トレイ外側板は6mm厚と薄く弱いので当初サンディング仕上げを考えていた。しかし、サンディングは、均一な切削は難しいし、その後の粉塵処理も結構手間がかかるので、手鉋仕上げに変えた。ここでの重要ポイントは、このような薄い板厚の箱状のものを如何に安定して保持するかである。当工房にはテールバイスが有り、これにパピーを取り付けると箱状でも板状のものでも安定した保持が可能である。しかし、箱そのものは弱いので仕切り板をいれると、トーションボックの原理で一気に剛性が高まり、鉋を強く押し当てても全く問題なく綺麗に削ることが出来た。これは、新しい発見で、仕切板の無い軟弱なワークでも、その中に仮の相じゃくりで出来た仕切り板(骨)を入れることで剛性が増し安定した鉋掛けができる。

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箱の底も支えることで更に剛性が高まり最高の削りが出来る。

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posted by かねとく at 23:01| Comment(0) | 日記

2022年07月06日

アクセサリーボックス トレイ仕切り板完成

トレイの中央部仕切り板は、ボックス内からトレイを取り出すための取っ手を兼ねるので背を高くしてある。未だ最終形で無かったので、今日バンドソーとディスクサンダーを使い円弧を描く形にした。

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長方形のままの中央部の仕切板


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2022年07月05日

アクセサリーボックス 下段仕切り板製作

本日ようやく下段の仕切り板を加工し仮組立まで出来た。今までに製作した仕切り板は、この様に小さくなく仕切り数も少なく都度削りこみで調整していた。しかし、今回は下段で4行4列の合計16枡、上段で2行2列で8枡を2個作ることになったので、慌てず慎重に工作することにした。まず、仕切り板の製作ポイントは、仕切り板厚を仕上げ段階で揃え、この厚みの丸鋸刃か又は細い鋸刃を数回引き通すことでタイトフットの状態を作っておき、調整は片側の相じゃくり面を220番のサンドペーパで削り、プレスフィットの嵌合をおこなう。今日は丸鋸盤に専用スレッドを取り付けフェンスとストップブロックにシム(厚み調整用の紙)を差し込み良好な調整ができた。

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仕切り板の正確な厚み決めと仕上げ削りをするために削り治具を作成した。鉋刃も良く研ぎ上げ削り始めたが、このイエローポプラ材の木幡柾目は恐ろしく粘りが強く切削抵抗が上がり難儀した。しかし削り面は光沢の有る綺麗な仕上がりとなった。


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仕切り板は、同一パーツ全数をテープでまとめ、ストップブロックに一カット毎に左右裏返し当てて切ると左右対称な相じゃくりができる。


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posted by かねとく at 22:53| Comment(0) | 作品