2022年11月21日

遠州行灯 火袋外側(上・下)丸輪の接着と縦産のホゾ穴加工

火袋外側の丸輪の積層接着を行った。接着要領は内側丸輪のときと同じであるが、たかが2枚積層でも結構面倒な作業である。注意点は内外層のスカーフジョイント部に隙間が出来やすいので、曲型に取り付けその外をホースバンドで少しずつ締め込むことである。この様な手間がかかるので、近々に2枚積層ではなく、1本の材をスカーフジョイントだけで製作する方法を確認したいと考えている。

丸輪接着乾燥の間に、これと接続する縦桟のほぞ穴加工を行った。これは火袋下部の半円の横桟で、縦桟の底から50mmに取り付ける。


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火袋外側丸輪の積層接着


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暫く使っていなかったルーターテーブルを設定し、縦桟のほぞ穴切り出しを行った。

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縦桟に横半丸桟を取り付けた様子(サンプル)。今日は、この半丸横桟の幅を決めるため自動鉋盤を通し破損(愚かなことをしてしまった)させてしまったので、写真は取り付け状態のみを示している。
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2022年11月19日

遠州行灯 内側丸輪の加工

接着後の内側丸輪の端面を、まず手押しカンナ盤で第一面を出し、反対面を自動鉋盤で削り綺麗で均一な20mm厚に仕上げてあ。これは手押しカンナ盤が使えるので大変効率よく快適な工程である。円周部分は豆鉋とサンディングブロックで綺麗に仕上げることが出来た。続いて、この丸輪に縦桟を差し込むホゾ穴をルータで彫るための治具を、スムーズに使えるようトリミングを行った。

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今回製作している火袋内側が丸輪と縦桟で仮組立できたので、プロトタイプの火袋外側とはめあわせてみた。
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2022年11月18日

遠州行灯 形が見えてきた

今日は、台座部天板2枚と底板1枚をルータを利用し丸抜を完了した。ルータは円切りだし治具を利用するためセンタに6Φのドリル穴を開ける。今回の外周や小穴(溝)は、全てこのセンタ穴を利用するため、慎重に作業を進めれば精度の高い所望の外周や小穴が出来る。夕方には各パーツが一部乾燥途中であるが揃い台座部を仮組立して、完成までのある程度の見通したついた。

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ルータ円切り治具で円を切り出した

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ワークの下敷き合板との固定は、ピンタッカーが大変効率よく活躍している。丁度一年前位に購入した道具であるが重宝している。


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右から、台座天板上部、台座天板下部、台座底板

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昨日蒸し曲げしたまだ未乾燥の台座の円筒を型から取り外し、先に切り出した天板2枚と底板1に嵌め込んだところ、まずまずの収まり具合となった。

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posted by かねとく at 22:58| Comment(0) | 作品